毎週月曜新聞 悪のロゴ
2017.6.12


オールタイム・ベスト映画10

映画秘宝の「オールタイム・ベスト10」を購入し、突き動かされるように作成。いつか原稿依頼をいただきたいのだがどうすればいいのか。それに『デリカテッセン』と『銀河鉄道の夜』と『ロード・オブ・ザ・リング』が入らない問題をどうすればいいのか。人生はままならないから美しいのか。そうなのか。


『ホドロフスキーのDUNE』(2013)
ホドロフスキー本人のおしゃべりが英語・スペイン語で堪能できる。そしてその情熱的で快活な語り口が、仕事の楽しさを思い出させてくれる。


『ぼくの伯父さんの休暇』(1953)
無口すぎる主人公・ユロ氏の提供する笑いは、多幸感に満ち、ちょっぴり切なく、推定この星で最強。笑いはエロと暴力ナシが理想。


『道』(1954)
旅芸人というモチーフに劇的に恋するきっかけ。ザンパノが叫ぶ「ジェルソミーーナーーー!」が好きすぎて泣きながらモノマネしてしまう。ニーノ・ロータの音楽も最高。


『アンダーグラウンド』(1995)
史実とファンタジーが入り乱れ、主義主張がぶつかり合い、逆ギレのように鳴り響く音楽…未知の価値観が一気に流れ込む幸せな映画体験に、溺れるほど泣いた。


『赤ちゃん泥棒』(1987)
終わり方が美しいコメディは世界を平和にします。コーエン兄弟モノは、人物のデフォルメの仕方が素晴らしい。そのひとつとしてのニコラス・ケイジの寝癖、最高。


『ミスター・ノーバディ』(2009)
想像力の羽ばたきが聴こえるような自由な展開と、観客に遠慮しないオチが最高。SFってこうあるべきですよね!ね!


『リベリオン』(2002)
オーウェルのSF作品「1984年」のトラウマを浄化してくれるオチ。独特かつ最高のアクション“ガン=カタ”には心が洗われる気持ちがいたします。


『シーズ・ソー・ラヴリー』(1997)
感傷的で憂鬱で弾けてる理想の恋愛映画。ジョン・カサヴェテスの遺稿を息子が映画化、つまりカサヴェテス度200%。『アメリカの夜』より好き。


『ワンス・アポン・ア・タイム・イン・チャイナ 天地大乱』(1992)
リー・リンチェイ(ジェット・リー)の一番のはまり役では。最強で無敵で無双。敵役のドニー・イェン強すぎ。


『ゴーストバスターズ』(2016)
大人になってから始まった「カタルシス泣き」の決定版(ホルツマンの二丁拳銃シーン)。同様の作品に『キック・アス』、『リアル・スティール』。


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