夕凪の街 桜の国
広島にも「ゲンバクを知らない(体験してない)者がヘタなことを言ってはいけない。かもしれない。たぶん。」という自主規制がふんわりとある。 そしてもちろん「けしからん」とか「不謹慎だ」とかいうのも当事者ではない。
「ゲンバクを語れるのはヒバクシャだけである」という不可侵条約に、ふんわりタッチで切り込み大成功しているのがコチラ。
ひとことで言おう。必読だ。
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なぜ広島の空をピカッとさせては いけないのか
一方、2008年、Chim↑Pomによる美術作品「広島の空をピカッとさせる」は、いけんに決まっとるじゃろうがあ〜、と広島人の逆鱗に触れ、展覧会は自粛。「ピカッ」ていう文字が空に浮かんだ時点では、アレなんだろう、ウケる、って人も大勢いたと思うけどね。この日の夕刊が出るまでは。
世界へ届くエンジンを持つ数少ない日本人表現者がせっかく取り上げてくれたのに、モッタイナイと言うほかない。
Chim↑Pomについては、よく知らないけど好きになれる自信はない。でも村上隆と同様、日本の国力の一端を担う人だから、足を引っ張ることはしない。むしろ背中を押したい。
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ねこのごんごん
これ、すごく綺麗な絵本でお気に入りなんですよ。(←ごめん調べたら絶版だった。読みたい人うちにおいで)
作者は大道あやさんという広島の画家。昨年、101歳で亡くなったときに知ったのだが、彼女の人生には想像もつかないで数々の悲劇があった(wikiで調べてね)。この明るい絵に込められていたものを思うと胸があつくなるよ。
ちなみにあやさんのお兄さんは『原爆の図』で有名な丸木位里という画家。兄妹でこうも作風が違うとは。
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