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いったい何が忙しいのか調査
このところどうも寝不足だ。いったい何が私の睡眠を奪っているのか、調査する必要があると思い、何日か振り返ってみた（長いよ）。
9月20日（土）
CMLLアニベルサリオをネット観戦し、ウルティモ・ゲレーロの勇姿に泣く。次に会ったら告白しようと決意を固める。
校正紙をイヤイヤ読む。原稿の質を上げようと心に誓う。
PTA行事の手伝い人員を確保するよう依頼され、メール地獄。
翌日のサッカーの試合の調整（主に人間関係）。翌週の代表者会議を遠回しに通達。
9月21日（日）
短歌の締め切り。「葉」を題に懇親の歌を詠む。
母が骨折。農作業中に軽トラで暴走。荷台の父は振り落とされ無傷。
9月22日（月）
イラストレーターに新しい仕事を小躍りで打診。その勢いで校正紙を戻す。何枚も戻す。
子供の習い事の美しい先生にウキウキ連絡。美しさが伝染し、わたしも美しくなる（気がする）。
短歌の詠草が届く。みんなすごいなあと口を開けて空を見上げる。
翌日、週末、翌週のサッカーの試合の調整（主に心のケア）。翌々週の試合のタイムスケジュール作り。コーチCに便宜を図り、貸しを作る。新入部員のスポーツ保険の申し込み。約20件の問い合わせに返答。ついに力尽きる。
9月23日（祝）
サッカーの試合。応援で力尽きる。
9月24日（水）
電車に揺られて取材へ向かい、買い物をたくさんして帰る。コーヒー豆を買ったがコーヒーミルを持っていないことに気づく。
校正紙をざっくばらんに戻す。書評用の書籍を購入し、仕事が終わった気になって満足する。
短歌の詠草選の締め切り。先輩方のいい歌が伝染し、わたしの歌もいいものになる（はずだ）。
友達より妊娠のお知らせ。このところ妊娠と出産が流行っているようだ。駆け込み出産。
9月25日（木）
校正紙をそーっと戻す。以前の仕事で撮影した写真を勝手に流用され憤慨するも、写真が上手になったのだと思い直して機嫌を治す。原稿を書く。
9月26日（金）
短歌の会でほめられて2時間ばかり月旅行気分。そのあと取材へ行き、現実という重力に囚われる。
9月27日（土）
取材で自衛隊の訓練演習を見て盛り上がる。ヘリコプターが200キロのドラム缶を4本引っ張って飛んでいった。顔見知りの広報官（和製シュワルツネッガー）と再会し、「髪切った？」「コンタクトにした？」からの甘酸っぱい会話かと思いきや、「最近の演習は対ソ連というより南方の島に…」という呪文。
夜はサッカーの代表者会議。長丁場に目の下のクマが着々と成長。
翌日の弁当の材料を買いに24時間スーパーに行くも、プチトマトは品切れ。プチトマトのないスーパーなんて…イチゴのないショートケーキ？ヒゲのないチャップリン？眉毛のない藤岡弘？ハゲてない竹中直人？そんなことはどうでもいいからどこかでプチトマトを…
9月28日（日）
運動会。弁当にプチトマトなし。子供が参加する応援団を応援する。合間でPTAの重鎮（専業主婦）に急に機嫌を取られて戸惑う。いつかこの人にキレたことがあったのだろうか？
姪が誕生。明知家の繁栄を祝う。
夜、子供の友達とその母たちと焼き肉。昼間の出来事を相談すると「キレてたじゃん」と言われる。身に覚えがない。
サッカーコーチAの失礼なメールに憤慨するも、孫に免じて許す。
motoGPを見逃し、結果を知らないよう努める。
9月29日（月）
キレていたかどうか、もう一度思い返してハッとする。PTA重鎮と話した日は、故郷の父と長電話をした翌日だった。なんなら〜ワシャ別にキレとりゃあせんよ。なまっとるだけじゃろうが。
9月30日（火）
友達から妊娠のお知らせ。喜びと不安で部屋をうろついたのち、彼女の名前を紙に書き、色を塗っていく。
もりもり原稿を書く。請求書も出す。相変わらずサッカーの調整。
短歌の会で初めて幹事を務めることになり、誇りと不安から部屋をうろついたのち、コンボイ司令官のモノマネを練習。私にいい考えがある。
娘と落語を見に行く。笑っている間にのり巻きをほとんど食べられてしまう。柳亭小燕枝の酔っぱらいネタと太平さんのポルシェのモノマネのモノマネをしながら帰宅。
10月1日（水）
自衛隊の広報官が「ご参考までに」と激かっこいいヘリコプターの写真などを送ってくれる。小躍りする。
友達が家に来て、深夜まで熱く語り合う。議題は主にプロレス。鶏手羽先でコラーゲンを過剰摂取。
10月2日（木）
自衛隊のかっこよさについて考える。
10月3日（金）
新しい仕事の打ち合わせで燃える。懇親の力でコラムを書く。ほかの原稿もはかどる。
10月4日（土）
メガトロンのモノマネを練習。わーれーはーめーがーとーろーんー！
10月5日（日）
豪雨の中、松戸で取材。山のように買い物（アンパンマンパン、20世紀梨ソーダ、コウナゴの佃煮、塩ワカメ、梨、種なしブドウ、珍しい唐辛子、甘納豆）。
motoGPの録画を見る。クラッシュ量産でまさかのクラッチロウが表彰台。日本では「走る闘魂」と呼ばれていることを本人は知っているのだろうか。
10月6日（月）
高円寺でデザイナーと作戦会議。痛いところをつかれる。こういうパートナーのおかげで私はライターとして生きていけるのだ。でもコーヒーはごちそうになる。その後、古着屋めぐり。
10月7日（火）
珍しくアポなし芸能取材で北へ向かう。仙台を過ぎたあたりで、取材対象と行き違いとなったことを知り、狼狽したのち、開き直って観光。開き直りついでに業界の大先輩の携帯を鳴らし、お茶をごちそうになる。眠れなくなるような話を聞く。
10月8日（水）
浜松町で取材。目の覚めるような話を聞く。ゲラ戻しを待ってもらう。
10月9日（木）
ドキドキの原稿作成。ハラハラのゲラ戻し。フラフラのサッカー調整。
サッカーコーチEの失礼なメールに憤慨。油性マジックのフタを紛失する呪いをかけておく。
10月10日（金）
プレゼンに限りなく近い打ち合わせに、懇親の企画書と控えめな見積もりを持参。体温が上がるような打ち合わせののち、宇宙が膨張するような雑談。オタクとして生まれたことを神に感謝する。
10月11日（土）
サッカーの試合。さまざまな人間関係に翻弄される。試合後も各関係者との電話会談が終わらず、気づけばひとり暗い校庭に取り残されている。己の存在意義について考えるもすぐ飽き、寿司を食べに行く。エンガワというやつはどうしてこんなにうまいのか。
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