2020.5.1

すべての答えはハリウッドザコシショウが持っていた

こんにちは、ステイホームです。学生時代に一度だけ家出をしたことがある。朝、有り金を握りしめてもう戻らない決意で学校に行き、夕方うっかり帰宅してしまった。

それはさておき。

プロレス入場曲が大好きだ。こんな暑苦しい記事を書かせてもらったこともある。 せっかく時間があることだし、好きな入場曲をカヴァーするなどして有意義に過ごしたいものだ。

まず候補は小橋建太の「GRAND SWORD。チョップのようにフォルテで叩きつける鍵盤は彼の戦いの哲学を現すよう。そしてギターの華やかなユニゾンは観客の心を鷲掴みにする生き様のようだ。聴いているだけで頬を濡らすこの液体はなんだろうか。
しかしステイホームの今、私は家に1人。「GRAND SWORD」の素晴らしさを再現するにはバンドが必要ではないだろうか。やはり無理なのか。

いや、そんなことはない。という声が聞こえた気がした。振り向くとそこにはハリウッドザコシショウがいた。

1人でもできることはあるのだ。ここで断っておくが今回は、大好きなハリウッドザコシショウを褒め称えるだけのブログだ。長いよ!

ところで後藤達俊の「Mr. B.D.はプロレス入場曲界でもっと評価されていい名曲ではないか。出だしのギターのギュイーンから後は、不穏な重低音が読経のように続き、まさに悪役なりの職人気質を的確に表現している。

やはりスタンダードな3ピース編成でこそ、この曲は映える。注ぐ情熱の大きさのせいか途中咳き込む場面も。

歌詞付きの曲で入場する選手は特別な存在感がある。タイガーマスクの「お前は虎になれもいい。しかしカヴァーする場合、最初の虎の吠え声を誰がやるのかという問題がある。GO!GO!TIGER!のコーラスに人数が必要だし、空間を切り裂く迫力のトランペット技術を持った猛者の協力が必要だ。しかも歌ものは著作権の問題もありカヴァーにはハードルが高い。どうすればいいのか。

芸達者なトランペット奏者がアヴァンギャルドなグルーヴを生んでいる。そしてこれなら著作権問題もクリアだ。君もチョゲになれ!

大仁田厚の「ワイルド・シングは映画『メジャーリーグ』のテーマとしても有名なノリのいい名曲だ。

引き算アレンジの手本のような仕上がりだ。でしゃばりすぎず、しかし随所で個性を出してくるボーカルのその七色の声色には、マライア・キャリーも一目置いているという噂があるとかないとか。ないとか。

グレート・ムタの「MUTAもかっこいいのだが、どうしても三味線が必要だ…。

三味線の達人を二人揃えてきた! タイガー・ジェット・シンの「サーベルタイガーにはサーベルが空を斬るような謎音が入っているが…。

忠実に再現してきた。こうなったら三沢光晴「スパルタンXのバキューン音も気になるところだ。

確かに入っているし、もはや誰がやってるのか分からないレベルまで磨き上げられている。1+1+1=3ではない。チームワークで人数以上のパフォーマンスをやってのけている。

もしかしてクラシックも可能なのか? 藤原喜明の「ワルキューレの騎行は、映画『地獄の黙示録』でも使用された名曲で、殺戮の予感を運ぶ入場テーマのキングだ。しかしクラシックとなるとさすがに大人数の編成で、しかも個々の演奏力が求められる。

バイオリン、ホルン、トロンボーンと演奏パートを的確に選ぶことでザコシはオーケストラ編成も可能にした。ビートを支えるホルンがいい仕事をしている。かつ気合で乗り切るところはさすがハリウッドザコシショウだ。愛してます。公式YouTubeには他にも大量にあるのでぜひ聞いてほしい。

この手法ならプログレの始祖ピンク・フロイドの「吹けよ風、呼べよ嵐」(ブッチャーの入場曲)だって1人で演奏できるはずだ。

デーデデデデデーデデデデデーデデデデ…ファァーーンン♪

やってやりますよ!


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