2019.11.13
2019年の里村明衣子(とチーム200キロ)
里村明衣子は私が敬愛する女子プロレスラーで、女子プロレス界の横綱と称される最強選手。
当時は史上最年少の15歳でデビューして、女子プロレス大賞も取ってるし、あとね、日本人で初めて切手になったレスラーで、タイにキック修行にも…とかイロイロは禅の精神で穏やかに省略。あとね! いやいや省略。
以前、女子プロレスの強さには4つの指標(@打撃力A巧さB美しさCまほう)を設けていると書いたが、里村明衣子は@AB揃った「勇者」だ。
勇者・里村明衣子。強さは美しさなのだ!!!(2015年撮影)
さて2018年には里村さんも38歳に。30代後半ともなればレスラーとしてのキャリアの終わりも考え…なァァァ〜い! 里村さん、いきなり世界で大活躍。
・イギリスの団体に初参戦。男子選手を相手にベルト奪取
・ドイツの団体に初参戦。女子トーナメントでいきなり優勝
・もちろんWWEにも呼ばれてガチ強ぶりが称賛される
勇者に年齢など関係なかった。2019年に入るとイギリスのアパレルメーカーがスポンサーに付くなど、ますます世界に上り詰めそうな勢い。
そんな里村明衣子は、試合では@打撃力A巧さのみで勝負する鬼神に変身する。
明らかにまじつよだ。多くの女子選手が強さを増すために使用するCまほう の要素など必要ない。ガーンと蹴ってドーンの投げれば勝てるのだ。
しかし2019年の里村明衣子はCまほう も使っていた。
神が降りた。鬼に金棒、里村に純次。この攻撃の何が誰に効いているのは分からないが、とにかく効いている! アジャコングが悶絶! 対戦相手はピクリとも動かない!
@打撃力A巧さB美しさCまほうの全てが揃った2019年の里村明衣子は、ある意味「役満」です!!!
(そういえば1月の試合でもなんかおもしろかったわ!!)
さて昨夜、里村率いる「センダイガールズプロレスリング(仙女)」の試合を観たら、5人の同行者のうち3人が何らかの形で絶賛したのが「チーム200キロ」。日大レスリング部出身の「橋本千紘」と、柔道インターハイの実績を持ち海外に拠点を置く「優宇」のタッグチーム。
(ごめん試合観てたから写真がない〜検索して!)「チーム200キロ」の由来はもちろんチームの合計体重。もっとも橋本千紘(88キロ)、優宇(90キロ)と厳密には足りないようだが、こんな逸材タッグは奇跡というほかない。ドーンと当たってバーンと投げてボーンと降ってきた時には後楽園ホールが揺れた。
この橋本千紘と優宇、女子プロファンには明らかに別人ですが、それがですね、体型のインパクトがすごすぎるからか、初見の方には双子ぐらいソックリに見えるようで「顔が同じ」「親も間違える」「ドッペルゲンガー」「クローン技術がここまで」などの意見が続出で、またしても水道橋が揺れた。
この日の「ロイヤルタッグトーナメント」では惜しくも準優勝だったけどすごい試合だったな〜いや〜すごかったホントに(語彙)!!!
そもそも仙女の選手は粒ぞろいで、女子プロレス界での「仙女出身」は、学歴で言うと「東大卒」ぐらい信頼されている。というのは私が勝手に言っているだけだが、あながち間違いでもないだろう。
その仙女が最近、コーチに”レスリングマスター”ディック東郷を招き、さらに指導面を強化している。
これは東大にあのホーキング博士が来るのと同義、かどうかは不明だが、仙女から目が離せないことは確かだ。
最後に入場時の里村さんを見てくれ。
この比類なき神々しさ(当社比)。入場では条件反射で「サトムラァァァーッ」と叫んでしまう。昨夜も当然やった。そしたら隣にいたチビっ子が怯えてお父さんにキュッとしがみついた。スマン。でも素敵でしょ。
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