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2016.5.30


BEST OF THE SUPER Jr. 2016開幕!

まさしく世界最高峰。

5/27 リコシェvsオスプレイは、試合終了後に鳴り止まぬ「ワン・モア・タイム!」コールが証明する通り、すごすぎるのでワールドで見てください。リコシェが最後コーナーに立った時、その顔に悪い予感がよぎるのを見た気がしたよ。
王者の風格のリコシェ、対するオスプレイはまだ大成するかどうか分からない白人の若者といった体。この白人てところがミソで、有色人種にこの天真爛漫さは持ち得ないと思うの。

ほかの試合も面白さ爆発なので暇人は下記の備忘録を読め。ハハハどうだ暑苦しいだろう。(試合は5/27現在)

5/21のAブロック公式戦初戦、「#まさかの外道優勝」と邪道がツイッターでハッシュタグ付きでつぶやいたが、そのまさかがありえそうなほど外道の試合は面白いわけで。初戦後も序盤をすべて反則攻撃でまとめるなど巧者ぶりをますます発揮。

かたやBUSHIもファンの中で希望的観測も含めて「優勝候補」とされているが27日の時点で本来の面白さを見せているとは思えない。ロス・インゴの呪縛か。

初日の第1試合の6人タッグでみたボラドールとオスプレイの絡みはよかった。シングル楽しみ。
ボラドールは華麗な空中技の半面「寝てる時間」も多く退屈してしまうこともあるのだが(イケメンテクニコはルードたちの集中攻撃を受けるので倒れている時間も長くなるのはしょうがない)、しかしスーパージュニアというルードvsテクニコという構図がはっきりとない中でこそ輝くのかもしれないと思い至る。
ゆるやかにウェーブした長髪をハーフブリーチにすることで自らを神がかるほどのイケメンに仕上げての再来日。プロレス界には本当のイケメンは数少ない。というのも、友人がtwitterで「レスラー補正」と正しく指摘していたが、「プロレスラーなのに…」というエクスキューズが確かに存在する。しかしことボラドールに関しては、己の正統派なイケメンぶりを堂々と自分で推した時の無敵さったらないのだ。

さて、そんなボラドールと24日に対戦したタイガーマスク。見た目も技もかっこいいのになぜか会場が「シーン」としてしまう呪われた名選手として一部で有名だが、それは「旧家に代々伝わる呪い」のようなもので、正統派ヒーローはいつも観客の過大な期待を背負っており、そんな中で普通にカッコイイことをしても「タイガーマスクなのにコレ?」と勝手に幻滅されてしまう(正統派イケメンだったかつての飯塚も同じ呪いにかかっていた)。その点、イケメンルチャドールのボラドールなら相手にとって不足なし。この試合はタイガーマスクの試合にしては(おい)非常に会場が盛り上がった。

KUSHIDAは初日のカイル・オライリー戦、2日後のロッキー・ロメロ戦、そして全敗が心配されるデビッド・フィンレー戦までも全力すぎて心配になるほど。すべてがベスバウト級って大丈夫か。全員が全力で勝利をもぎ取りに来るところを見ると、KUSHIDAというブランドが海外でも有名なことが伺える。彼からの勝ちはプライスレスなんだろうね。

ロッキー・ロメロはたどたどしい日本語アピールがかわいいことで会場を掴むという、これはもう反則。「ナカスゾ!」「シバクゾ!」の定番ネタに加え、テーピングが痛々しい肩を責められ「イテテテテ」、相手をリング外に落とした挙句、ロープを開けてあげて「ドウゾー!」といった時には会場が「ド・ウ・ゾ!」コールに包まれた。

そしてこのところマイ・ランキングを3段飛ばしで駆け上るボビー・フィッシュ。ガッデム!ジーザス!とやかましく、コーナーに飛ばした対戦相手の名前を叫ぶ時の躍動感(ライガァァァァーーー!!!)。おもろいリアクションに笑いが混ざっても、流れるような膝十字の説得力はさすが。何より顔がいい。今時あんな髭は地獄の公爵しか生やしてないだろう。

ピースでキラキラ入場するマット・サイダルのWWEクオリティは別格。特に笑顔は少女漫画級。デビッド・フィンレーのめきめき感には、完成度の低いストレッチマフラーすら応援したくなる。バレッタはルチャドールに嫌な思い出でもあるのだろうか。27日のボビー・フィッシュ戦はやばいぐらいエクストリームだったんでぜひ。チェーズ・オーエンズは地味だけどズルかったり可愛げアピールしたりで何気に引き出し多いタイプでいいですね。カイル・オライリーだけは相手によって当たり外れの波があってよくわかりません。

ライガーに関しては最高すぎるので何も言えねー。

と、このように選手ごとに異なる魅力があり、肩入れしたくなるポイントがファンによりだいぶ違うであろう点がジュニア戦線の魅力ではないか。それは会場全員で同じカタルシスを(それも半ば強制的に)目指すヘビー級との違いでもある。ひとまずおわり。ではまた。


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