毎週月曜新聞 悪のロゴ
2016.5.16


紫雷イオに惹かれる理由

昨日のスターダムは面白かった。宝城カイリ選手は負けが続いてから面白くなってきた。男の子かと思ったら女の子だった花月選手、いいですね。ドイツの悪女アルファ・フィーメル(190cm)パワフルでかっこいい。

中でもやっぱり紫雷イオ。観た後、延々と友達とプロレス談義した帰り道、なぜこんなに彼女に惹かれるのか考えた。

高校1年のある日、一緒にバンドを組んでいた子が「好きそうなバンドがラジオに出てたよ」と録音テープを貸してくれた。広島FMというローカルラジオ局でのスタジオ・ライブだ。

一聴して地方のラジオの枠におさまらない大物だと分かり、すぐに夢中になった。DJとのトークが成り立っていなかったし(笑)。それは1stアルバムを出したばかりのブランキー・ジェット・シティだったんだけど。その後何年かしてすごく有名になりましたよね。

STARDOMで紫雷イオを見るたびに似たような感覚になる。2000人もいない観客の前で披露するにはスゴすぎるパフォーマンス。5万人の会場で観ている気になる。

紫雷イオに惹かれる理由はその「計り知れなさ」。まだ若く未完成で、毎月見るたびに少しずつ色合いが変わっていく。この時代の女性レスラーとしては既に異例の成功ぶりではないかと思うけど、どんどんすごくなっていく。何かを予感させる。

こんな夢を見させてくれる選手のキャリアをリアルタイムで追えるなんて、楽しい。ビートルズと同じ時代に生きた人もこんな感覚だったのでは?

また、彼女は生き方が痛快。冤罪逮捕されても凹まず仕返しもせず、自分のキャリアを追求して、そしてセクシーなポーズでニッコリする、と。成功することがいちばんの反撃だと気付かされるよね。

職場で誰かに足を引っ張られた経験のある人なら、彼女の試合を見るとスカッとするかもよ。


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