2016.3.14

ギレルモ・デル・トロのTVドラマシリーズ『ストレイン』面白すぎだから。

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 大発生の吸血鬼に立ち向かうのは離婚係争中のアル中医師。そして老いすぎたヴァンパイア・ハンター(94歳・ホロコースト経験者)。ゼイゼイ言いながら銀細工の仕込み杖を振り回した挙句「◯◯君、今は女のスカートの中身は忘れて集中したまえ」と若手を説教するナイスな紳士です。
 他の仲間といえばネズミ駆除業者、要介護の母を連れた美人女医、反抗期前夜の男児と、 人類敗北が濃厚すぎる!

 銀で装丁された重々しい古文書、禍々しい彫刻がギッシリと施された棺など小物にも凝りまくり!

 武器も渋く、前述の仕込み杖のほか、銀の針を大量に打ち出す改造銃(ガンタッカーを改造)、銀が飛び散る手榴弾など、美意識あふれる殺しが堪能できる。かと思えば「丈夫だから」と鉄の棒を愛用する者も。

 メキシコ人ギャング(家族愛の塊)、元覆面レスラー(膝に爆弾)らが仲間に加わり、 そしてヴァンパイアのヴァンパイアによるヴァンパイアのための殺し屋(推定700歳以上)が…と、登場人物を書き出すだけで脳汁がじゅわっと出ます。

 ドラマには原作にはない新エピソードも多数で、シーズン1を観た方は巨漢フェットの恋にも拳を握り締めることでしょう。

原作(チャック・ホーガンとの共著)も超オモロなのでマストです。あまりの長さに愕然とはするものの面白くてイッキ読みできる。
沈黙のエクリプス 沈黙のエクリプス 暗黒のメルトダウン 暗黒のメルトダウン 永遠の夜 永遠の夜

ストレイン

最初はこんな装丁で出版されていた(2010年頃)。
 その時は読み終わった後に「実は3部作予定」ということを知り、エンディングの座りの悪さに地団駄を踏んだ。そして窓の外の闇に怯えた。

ギレルモ・デル・トロ 創作ノート 驚異の部屋 『ギレルモ・デル・トロ 創作ノート 驚異の部屋』を読み始めると眠れなくなるので注意が必要だ。しかしデル・トロ作品は方向は何パターンかあれどほんっとうに面白いですね。これを機に全作レビュー! とか言い出さない私は我ながら大人になった。仕事に戻る前にジャケだけ並べておきます。いずれまた。

クロノス
『クロノス』

ミミック
『ミミック』

デビルズ・バックボーン
『デビルズ・
バックボーン』

ブレイド2
『ブレイド2』

ヘルボーイ
『ヘルボーイ』

ヘルボーイ ゴールデン・アーミー
『ヘルボーイ
ゴールデン・アーミー』


『パンズ・ラビリンス』


『パシフィック・リム』


『クリムゾン・ピーク』

製作とかだけならほかにもいろいろあるけど、今日のところはこのへんで。じゃあまた来シュー


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