毎週月曜新聞 悪のロゴ
2015.5.15


MIKAの新曲で小学生化しています

 MIKA(ミーカ)の新曲(”Talk About You")が出てた。やたらいい。

 MIKAはレバノン出身ロンドン在住のシンガー・ソングライター。2007年のデビューアルバムは世界で600万枚売れ、ブリット・アワードなど賞もたくさん獲っている。映画『KICK ASS』の曲も有名かも。

 MIKAのいいとこは、あほみたいなところ。
 毎度作り込んだミュージック・ビデオでみせるテンションの高いダンス、キメ顔、カッコつけた歩き方、いろいろやりすぎで、あほなのかなと思う。とくにあほなのはWe Are Goldenかな。

 でも1曲聴いたあとは、胸がドキドキ。あほなことばっかりやっていた小学生時代ぐらいピュアな気持ちを取り戻している。欲望むき出しで疲れ知らずな子供に戻った気分。なんでもできそう。

 あほなことを堂々とする人はかっこいい。彼の根幹には、いろんな批判を乗り越え自己肯定に至った強さを感じる。日常の小さなことに気を取られ、人の機嫌を損ねないよう気をつかって生きるわれわれを、現実という重力から解き放って宇宙空間まで打ち上げそうな推進力。

 スパークスと、ロジャー・ジョセフ・マニングJr.とともに、死んだら困るリストに入っているからな。


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