2015.4.27
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バイクはかっこいい
バイクのどこがいいって、かっこいいところだ。そのかっこよさに引っ張られるように、乗り手もかっこ良くなる。バイクに乗ったことのある方ならご存知だろう。
バイクに乗っている時の私のかっこよさときたら、相当なものだ。
さっそうとキックでエンジンをかけ、さっそうと走りだす。さっそうとミラーで後方を確認、さっそうと車線変更だ。さっそうのカタマリと化した私は赤信号とくればさっそうと停車する。
何より素晴らしいのは、乗っている自分の姿を見ることができないことだ。
街を歩いていれば、ショーウィンドウやマジックミラーがあふれている。そこに映る「気合いのオシャレが的外れで空回っている」自分の姿には、ガッカリすること、しきり。
バイクに乗っている間は、そんな現実を目の当たりにしなくてすむ。妄想の通り、私は「さっそう」のままだ。 ヘルメットとサングラスで顔が隠れてしまうのもいい。鏡を見ない間に、もう仮面ライダーぐらいかっこよくなっているかもしれない。困ったなハハハ。
6人目のゴレンジャー、または4人目のサンバルカンになることを夢見た幼い私にとって、バイクはその妄想を満たしてくれる、夢のような乗り物なのだ。
さて、私の乗っているバイクは「ロイヤル エンフィールド」。イギリスで生み出され、そのクラシックな姿のまま、現在もインドで生産され続けているシーラカンスのようなバイクだ。
イギリスのロイヤルエンフィールド社がオートバイを製造し始めたのは1901年。 ちなみにトライアンフは1902年、ノートンは1902年、ハーレーは1903年、BSAは1910年、
…つまり、世界最古のバイクなのだ。
かっこいい。
気を良くした私は、ロイヤルエンフィールドの歴史を紐解く…のはまた今度にして、今日もさっそうと坂道発進をするのであった。
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