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2013年6月24日の月曜日を
お知らせします

歌川暁文選手
見事王座防衛!!

シュートボクシング

U.W.F.スネークピット・ジャパンの歌川暁文選手が見事、タイトルを防衛しました!

まあ、勝つところしか想像してなかったけどな☆

練習されていたパンチがヒットした瞬間はコロッセオが沸いたね。
いや、コロッセオじゃないけど。後楽園ホールだけれども。

練習していたことを試合で炸裂させるのはとても難しい。
どんな選手も試合に向けて、対策するだろうけど、作戦がうまくハマるかどうかは、運やコンディションや気分や…湿度や気圧ですらも関係する気がする。

大げさな思い込みのように聞こえるかもしれないけど、厳しい減量直後って、どんな選手でも、普段よりデリケートだと思う。

その、ギリギリのところで試合をしている選手に「ロー!ロー!」など、なぜか指示出しのような声を飛ばす観客もいる。野次としては面白みに欠け、応援にしては愛と品位に欠け、指示にしては洞察に欠けるのが通例で、例えばリーチで優る相手に「距離を取って!」などとまるで座して判定負けを待てとも取れる「指示出し」をした挙句「だからダメなんだよ〜」と上から目線でなおかつ思考停止が見て取れる大きなため息を吐いたりし、そういった人物は得てして品性を疑うような髪型と服装をした明らかに運動能力の低そうな風貌であり、お豆腐のお角にお頭でもおぶつけになさってはいかがでしょうかと思わずにはいられない。
おっと話がそれましたが。でももう一言だけ。そんなにローが欲しいならくれてやる!
違う私が言ったんじゃないココロのニコラス・ペタスが!いやそれじゃ骨折!

さて、私は練習で非常に世話になったのと、顔もタイプなので大ファンなんですが、それはさておき、歌川さんはとても魅力的な選手。

過去の試合で、会場に謎のグルーヴが沸き起こる瞬間を何度も見た。
歌川さんをよく知らない観客も熱狂しちゃった瞬間。
その歌川選手の魅力のひとつには、「ハズじゃなかった」というのがある気がする。

「プロの格闘家」は常人から見るとキチガイかというような練習をしているのだが、 その中で格闘家それぞれの個性というか、持っているものが違うから、試合が「面白い」「つまらない」と評される。

個性というのは、ルックス、強さ、ファイトスタイル、運、あとはトーク、セルフプロデュース能力、ナルシシズムなど要素はたくさんある。
歌川さんはルックスも良く、KOできる強さもあるのだけど、「運」に関しては一般人レベルなのでは。

運にもいろいろで、なぜかミドルがハマらないとか、ロープが近かったとか、ジャッジによって判定が揺れることももちろんあるだろう。
実力が発揮できず終わるとき、運は少なからず作用してる。

まあそれが運でなくてもいい。とにかく、歌川さんには超人じゃなくて「一般人」の部分がある。
ヒョードルではなく、ヒクソンではなく、ジェダイでもない。
勝利を約束された人間じゃないということ。

才能と、夢への鍛錬の量は一般人を遥かに凌ぐのが選手ですが、その運のなさについ感情移入してしまう観客もいるのではないかと思う。

歌川さんがタイトルを手にしたのは、ようやく一昨年のこと。
キャリアと実力から言って、もっと王座に絡んでもよかったハズだ。
しかし様々な理由で、実現しなかった。
タイトルを手にした瞬間は、その「ハズじゃなかった」がついに払拭された瞬間でもあるので、やはり泣いてしまうのです。

昨日のはいわゆる「スカ勝ち」でした。
やっぱり私の強くてかっこいい先輩だわ☆
いや、「私の」だったことは一度もないが。
とにかく、おめでたい気分に包まれてぐっすり眠りました。


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